WEFいろいろ (30)ビッグブラザー
2024年 12月 20日
今、オーウェルが1984年の改定版を出したら、どのようなものになるか、、私の中で、これがしばらく頭を離れない「問題」になっています。
そこで、
< WEFいろいろ (10) ディジタルID >に続きます。
「ビッグブラザー」はもう監視していない
--------あなたの脳の働きを変えている
スタディ ファインド スタッフ 2024年(令和6年)12月17日
シドニー-------
街を歩けばいつも監視カメラがあなたを見ている。
安全管理システムから交通路カメラまで、現代社会では監視がどこでも行われている。
これらのカメラは、我々の行動を記録する以上のことをしているという、、監視の心理学に現れた新しい研究によれば、我々の脳が視覚情報をいかに処理するかに、根本的な変更が加えられることがあると言う。
監視カメラは我々の意図的な行動を変えさせられる(すなわち、人間が規則に従うようにこっそりと、あるいはより意識するように仕向ける)、、と以前なされた研究が示しているが、「意識の神経科学」に掲載された新研究は、監視されることがより本質的な効果を及ぼす、、即ち、人間の周りの世界を我々の脳が知覚する無意識なやり方に効果を及ぼす、、と教えている。
『CCTVで目立つように監視すると、人間の無意識な生まれつきの知覚機能(顔の表情を意識的に検知する能力)に顕著な影響が与えられる証拠が、はっきりと見つかった』
、、と、研究の代表著者であるキリー セイモア准教授が発表した。
作業を監視すること
セイモアが主導するシドニー工科大学の研究チームは、人間の無意識な視覚処理に影響を与える作業監視について、見事な実験を組み立てた。
研究チームは、54人の学部生の参加者を集め、二群に分けた、、一つの群には視覚的作業を課して複数の監視カメラではっきり分かるように監視した、、もう一方の群には、カメラは無しで同じ作業を課した。
監視される群に対しては、作業中に監視されること、隣室からライヴ映像を見ていること、を前もって伝えておき、監視されることへの承諾書に参加者は署名するよう求めた。
参加者が監視法の全体を把握できるように、カメラは参加者の全身・顔、そして作業中の手まで映していることを、参加者に分かるように設置した。
視覚作業は、連続的フラッシュ抑制(CFS)というよく出来た技法を採用していた、、即ち、片方の目に気付かれるようにしたイメージを急に止めるのだが、脳は無意識に視覚処理を続けている。<conscious awareness>
参加者は両目から異なるイメージを受け取っている、、即ち、片方の目は素早く変化する色彩パターンを見ていて、もう片方の目は直接それを見ているかまたは見えなくなる。
監視下では「太古の生存メカニズム」が刺激される
実験結果は顕著なものだった、、
『監視下にあった参加者は、顔の刺激に過敏になった、、監視下になかった参加者よりほとんど1秒速くなった。
参加者が気づいていない、知覚の増進も起きた』
、、とセイモアは言っている。
顔に直面しても、離れていても、これは起こった、、しかし全体的に、両群とも直面した顔は早く検知した。
この高められた知覚は、太古の生存メカニズムに関係することが分かった。
『周辺に、使いの人・悪意の人(捕食者など)を発見するために、人間が進化させたメカニズムだ、、そして人間がCCTVで監視されているとき、それは昂められるらしい』
、、とセイモアは説明する。<we’re being watched>
参加者が、もっときちんとやろう、とか監視カメラの下でもっと気をつけようとかに関係なかった、というのが重要だ。
顔のかわりに単純な幾何模様を使った同じ実験を行ったとき、監視なしと監視ありの群の間に差異は認められれなかった。
社会的刺激------顔<faces>-----に限って視覚刺激が過敏になった、、ということは、基本的な神経回路への監視行動は、社会的情報処理に対して影響したことを示唆している。
メンタル ヘルスと意識への効果
発見されたことは、特にメンタル ヘルスに関係する。
精神病<psychosis>と社会不安障害(引きこもり)<social anxiety disorder>のような精神状態において、注視への過敏症がある、、そのとき人は監視されているという思いを不合理に信じ込みあるいは囚われてしまう』
、、とセイモアは注意する。
監視はこうした条件下で、我々がまだ完全には把握しきっていない影響を、及ぼしている可能性がある。
参加者の意識的な経験と参加者の脳の反応とに乖離があると、不安が最も高まるようだ。
『参加者は、監視されていることはあまり気にならない、と言っているのだが、基本的な社会的対応への監視の効果は顕著なものだ、、参加者には相当な変化を与えかつ感知されない』
、、とセイモアは明らかにする。
これらの発見は、前代未聞のレヴェルに到達した監視テクニックに我々が絡め取られているという、人類史上で危機的と言える時になされた。
CCTVカメラと顔認証システムから追跡装置と『IOT』へと、我々の行動はますます監視・記録されて行く。
恒常的な監視は、以前認識されていたよりもより深いレヴェルで我々に影響を及ぼし、我々が自覚しない通常の基本的な知覚処理を変えてしまうことがある、と研究結果は教えている。
影響は、人々のメンタル ヘルスにも関わる個人的プライヴァシーを超えて、及んでくる、、そして、目立たないやり方での監視は、人間の認知と社会的やりとりのあり方を変えてしまうだろう。
監視技術が進化し続けるとき、、神経網テクノロジ(AIなど)の出現により、人間のメンタルな活動を密かに監視できるようになることと相俟って、、上で示された無意識の効果はますます重要な意味を持つと思われる。
研究に参加した人たちは、監視されているとき、より素早く顔を検知したが、、我々がまだ完全に把握していない方法による監視世界が広がって行くとき、全ての人間は無意識にその世界に適合して行くのだろうか。
ビッグブラザーは、我々を監視するのでなく、我々の世界の見え方を変えてくる、、そんな気分になってしまう。
-----------------------------------------------------------------
AIの危険性は、人を洗脳する道具に使えることでしょう。
もっともに聞こえてしまうのが、困ったことです。
囲碁・将棋ソフトが人間より強くなって分かったことは、あらゆる場合をしらみつぶしに調べるのは、人間より機械の方が優れている、、ということでした。
手筋に定石という名を付けて、考える場合数を節約するのが人間ですが、機械は倦むことなくどんな場合も調べられます。
かくて、新しい定石を機械が教えてくれたりもするでしょう。
監視カメラに気づくと、意識の底の方がスリッと動くのを感じることがあります、、これを実験で区分けして見せたのが上の研究なのでしょう。
AIの言うことを聞いているときに、やはり意識の底で何か動く感じがありますが、類似しているのかもしれません。
メンタルとかメンタリストとか、心理実験とか、、嫌いなのでなるべく見ないようにしています、、が、これだけはビッグブラザーに惹かれて見てしまいました。
by ymmatheb
| 2024-12-20 15:11
|
Trackback
|
Comments(0)



