世界の軍事力「露国」5
2018年 10月 05日
(《世界の軍事力「露国」4》からの続き)
ところで、NATO軍事演習では30,000人ーーボストーク18の十分の一の規模ーーを超える部隊が動くのは稀です。
しかしNATOの演習はどんなに小さくても、企業メディアによって『大規模』とか『巨大』とかの正しくない形容詞を付けて、決まって流されます。
NATOは1987年(昭和62年)以降、リフォージャーのような大きな演習を実施していません。
リフォージャーは115,000人の部隊を動員しました。
NATOの政治指導者は軍事演習に参加しませんが、ウラジミル プーチンは露国の軍事演習を自分自身でよく監督しています。
議論好きな29カ国のNATO指導者は、戦争でどのように協力するのでしょうか?
例えば、独国のアンゲラ メルケルは露国の脅威が迫ってきたら、何をするのでしょうか?
メルケルが、露国のポーランド侵攻を防衛するNATOを、支援するなら、独国にEMP攻撃がきます。
もちろん、露軍参謀幕僚はNATO軍事演習が如何に小さなものか、承知しています、、そして欧州における米軍の盾(バルト諸国に1,000人の部隊;ポーランドに4,000人;独国に35,000人)が如何に薄いものかも知っています。
このような弱々しい姿勢は、戦争抑止力を弱めて行くでしょう。
ボストーク18は宣言無しの露支同盟を意味しないのか?
ある評論家は、ボストーク18は支那にシベリア併合を思いとどまらせる目的がある、と主張しています、、もっとも支那は演習に参加していましたが。
これは大演習に対して、まことしやかに付け加えられた動機です。
軍事独裁国家間の同盟は、ギャング同士の協力や、ヒトラー-スターリンの条約のように、友情よりも相互間の恐怖に多くは基づいています。
しかしボストーク18のより大きな目的は、宣言無しの露支軍事同盟があることを、ワシントンにわからせることです。
米国に対する核の WW III をシミュレートした合同演習によってです。
-------------------------------------------------------------------------
《世界の軍事力「米国の対露戦争準備」1》(〜2)
《世界の軍事力「米国の対露戦争準備」3》「在独の米軍に1,500人部隊を増強」
にある見方と随分違うのに驚きます。
在欧米軍の盾は、薄いのですね。
by ymmatheb
| 2018-10-05 22:00
| 時事
|
Trackback
|
Comments(0)