人気ブログランキング | 話題のタグを見る

発声練習(その三)

(《発声練習(その二) 》からの続き)

発声練習(その三)_d0364262_13591644.jpg
合唱団にはヴォイストレーニングの先生がおられ、全体と
個人別でのレッスンを受けることができる。このヴォイス
トレーニングが私を異次元に連れて行ってくれた。

先生の仰ることは明快で、練習も声が自然に出る方にどんどん
引っ張って行ってくださる。

1回目の個人レッスンで、ほぼ素人の私に「アー」と発声
させてみて
   1 力を抜く
   2 喉を広げる  あくびの時のように
   3 息は腹から
に注意するように言われた。先生のキーボードの音程に
合わせながら、「アー」を数回繰り返した。

その後、先生の喉に私の手を当てさせたまま、先生が発声する。
次に私が自分の喉に手を当てて発声する。先生の喉
(正確には「アー(息)アー・・・」の間、喉は柔らかく静止したまま)
と私の喉の違いが歴然とする。

私は「ア」の形を作るのに頬の筋肉を緊張させ、息を吸う時に
喉仏は激しく上下し、顎・肩も緊張しているのであった。

宿題は、喉が先生のような状態で「アー(息)・・・」が
できるようになることだった。

そして2回目の個人レッスンで、まだ顎が緊張していること、
口と喉の状態が「アー」のママで、息を吸えること。。。
を指示された。

ネットを検索すると色々なヴォイストレーニングが出てくるが、
中にはホントかなというものがある。膝から声を出す、、、
とかもあるそうだ。

先生はあっさりと、声帯は空気で振動する、息が滑らかに通る
ようにするのが大切、振動は共鳴箱で大きく聞こえるようになる、
頭にある空洞をそれに使う。上の注意は全部これに沿ったものだ。

3回目の個人レッスンでは、ようやく宿題ができるようになった。
そこで、声をのびのびと前に出す、フォルテの音量を自然に出す、
、、、、これは人によっては、喉に音量を抑える指令が無意識の
うちに脳から送られて、自然に大きく出せないことがあるという。

自分はこれに当たることが、実は自分なりによく分かっていたので、
先生に指摘されてびっくりした。今度はのびのびとストレス
なしを意識して発声する。。。。驚くべし、、、喉を息が楽々と
出て行って大きな声が自然に出るではないか。。。。
この後の練習では、のびのびと歌えた。。。先生に感謝!

また、全体レッスンのときの先生のお話が、面白くて、
とてもためになるのだが、「支え」についての考え方や
例も参考になった。発声はかかって支えにあるという。

簡単にいうと息を吸って腹が膨らんだとき、腹が凹まずに
空気を吐き出してゆく意識が、しっかりとした支えに
繋がるのだという。

まだまだ先生に言われたことすべてが達成できていないが、
3時間ほどの合唱団の練習の後も、喉は痛くならず、
耳の不調も生じなくなった。何より自然にのびのび歌えるのが楽しい。

素晴らしい専門家に教えていただける幸せ、、、本当に嬉しい。


(《発声練習(その四) 》へ続く)





by ymmatheb | 2017-07-05 21:25 | 合唱・発声練習 | Trackback | Comments(0)

わからないことを理解できるまで追求します。数学と合唱ではできるまで。


by 九天
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31