ツイッター大統領 2
2018年 01月 24日
(《ツイッター大統領 1》からの続き)
真実そして真実を尊重することは、米国政治の論説から姿を消しました。
真実はもはや学問や法廷においても尊重されません。
米国の体制は上も下も、真実・公正・他人を犠牲にして自分本位の目的を達成しようとします。
トランプは自分をツイッター大統領として仕立て上げました。
トランプは自分の前任者と同様、既得権益の強力な支配と言葉で戦えると、信じています。私もそうですが。
しかし、米国大統領は言葉に加えて権力を持っています。そしてトランプはそれを使いません。
事実、トランプの二つの目標を成し遂げるために、トランプが大統領権限を使うのを阻止する政府を、トランプはこしらえたのでした。
米国大統領よりも強力な利権グループが、トランプに彼の目標を諦めさせている間に、トランプはツイッターでつぶやくだけの人にされてしまいました。
私の見解を述べましょう:トランプを当選に持っていった二つの約束を果たせる機会が、トランプ大統領にはあるかもしれません--------(1) ロシアとの関係正常化、および (2) 米国の雇用が海外に流出するのを止めて、海外からは取り戻す--------を。ただし、トランプが彼の目標を共有する人々を彼の政府に登用し、反対する人々は登用しないようにすればですが。
さらに、トランプのイランと北朝鮮に対する絶えざる突拍子もない脅迫が、トランプは常にロシアとの関係正常化を意図してきたのだ、とは信じ難くしています。
トランプ大統領は自分を、ネオコンと結託した主戦論者(ウォーモンガー)と表明しています。そしてイスラエルへのはっきりしたトランプの貢献は、プライドの高い米国人には屈辱と思われています。
トランプ大統領はまた、米国の環境を破壊して野生動物を減少させる公害企業を許可することで、トランプ支持者を減らしています。
大報道機関メディアはひどいものです。しかし、トランプはメディアを叩くことで自身の成功を勝ち取ることはできません。そのメディアというのは、トランプ自身の配下の軍・安全保障複合体によってコントロールされているのです。
メディアが仕えている政府の腐敗を終わらせることができたら、腐敗したメディアを叩くでしょうか?
そして、独占的に集中したメディアを解体するためにシャーマン独占禁止法を使えたら?
トランプが本気ならば、ミュラー・コメイ・ブレナン・ヒラリー・DNC(民主党全国委員会)を逮捕し、独占大報道機関を細切れに解体したでしょう。
トランプは、選挙によって生まれた米国政権を転覆しようとキャンペーンを張った、上院議員と下院議員を逮捕してもよかった。
エイブ リンカーンが、米国下院議員を追放し、300人の北部の新聞編集者を逮捕した前例があります。
トランプ大統領が、世界をロシア(そして支那)との核戦争に追いやるアジェンダ(行動予定)を阻止するのに失敗したら、トランプは人類を失望させ地球上の生命を消滅させる米国大統領となるでしょう。
注 大報道機関はポール クレイグ ロバーツがよく使う Presstitute の訳です。主流メディアとも呼ばれ、在来の新聞・テレビなどのことを指しています。そしてテレビなど、大企業であるだけでなく、独占企業でもあります。
(終)
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トランプに対するもしやという期待はもうありません。
ロバーツさんの期待も消えたようです。ツイッター大統領という言葉に、残念な気持ちが透けて見えるようです。
by ymmatheb
| 2018-01-24 22:58
| ポール・クレイグ・ロバーツ
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