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シャーロッツビル 2

シャーロッツビル 1 からの続き


シャーロッツビルには、NPRとその他大報道機関によって無視された側面がたくさん

ある。例えば、ブッシュ・チェイニー・オバマ・ネオコンがアメリカ人は

『例外的な人々』でその国は『不可欠な国』であると主張するのは、トランプが

『アメリカ第一』と宣言するのとどう違うのか? オバマがアメリカ人は例外的で

不可欠な人々である、と世界に宣言した時、リベラル・進歩派・左翼の中の誰も

妨げなかった。オバマはアメリカが第一ということを表すのに、トランプよりもっと

はっきりとした言葉を使わなかったか? アメリカ人が例外的ならば、

他の誰もがありきたりということだ。アメリカ人が不可欠ならば、他の誰もが

いなくても済むということだ。


違いは何だろう? オバマを選んだのは善良な人々、非人種差別主義者、異性愛の男性、

非白人至上主義者の人々であり、トランプを選んだのは(ヒラリーの言によれば)

『嘆かわしい人々』である。東海岸と西海岸の間の人々を『嘆かわしい人々』として

忘れ去ったヒラリーが、負けて不思議はない。しかし彼女は負けてはいなかった、は

本当だろうか? プーチンとトランプが、彼女から当選を盗む陰謀を巡らした。

トランプは違法だから、ホワイトハウスから追い出されるべきだ。

白人の異性愛の男性が彼を選んだから、彼は二重に違法だ。とか。

ヒラリーは、オバマが得たよりも二百万票少ない女性票しか取れなかった事実が

あるにもかかわらず、このインチキな非難だ。二百万人の女性は投票しなかったのか、

あるいはトランプに投票したのだ。


トランプが『アメリカ第一』という時、以前の製造業都市・州が数百万人の

アメリカ中産階級の仕事と租税基盤を失ってきたことを指す、その一方で

ブッシュ・チェイニー・オバマ・ネオコンが『例外的な不可欠なアメリカ』という時、

ワシントンの命令に従わない人々を爆撃によって石器時代に戻すというワシントンの

権利を指している。この違いがある。


トランプをホワイトハウスから追い出せキャンペーンは、トランプが評論家を

打ち負かして選挙に勝って以来、続いてきた。リベラル・進歩派・左翼にとって、

トランプは彼らが進める戦争を邪魔する敵である、そして戦争中のように、真実は

プロパガンダで埋め尽くされる。リベラル・進歩派・左翼はこっそりとニュース

として悪態を吐く、なぜならロシアとの緊張を減らしたいというトランプの意図は、

軍・安全保障コンプレックスの収入と力、およびネオコンの覇権イデオロギーへの

脅威に見られているから。強力な物質的利害関係、イデオロギー、メディア

は一緒になって、大統領がほぼ対抗しようのない強い力を作り上げる。


注 1 ブッシュはジョージ・W・ブッシュ、第43代大統領(2001年ー2009年)。

注 2 チェイニーはディック・チェイニー、ブッシュ政権で第46代副大統領。
   影の大統領とあだ名される。2009年7月には、極秘の対テロ作戦実行を
   議会には隠すよう、CIAに指示していたことが発覚。

注 3 オバマは第44代大統領(2009年ー2017年)。

注 4 ネオコンと米国で呼ばれる勢力は、民主主義、さらには自由主義の覇権を唱え、
   独裁国家の陥落を外交政策の目的におく。中東では唯一の近代民主国家である
   イスラエルを基盤に周辺の独裁国家を滅ぼすことが中東問題の解決策である
   と主張。1970年代に民主党から共和党にこの勢力は移って行った。

注 5 例外主義(エクセプショナリズム)は

注 6 コンプレックスは複合体。軍産複合体はアイゼンハワーが退任演説(1961年)
   で述べ、広く知られるようになった。今では安全保障政策センターなどの勢力
   も軍需産業に影響を及ぼしていると見られている。


シャーロッツビル 3 へ続く   




by ymmatheb | 2017-09-19 06:32 | ポール・クレイグ・ロバーツ | Trackback | Comments(0)

わからないことを理解できるまで追求します。数学と合唱ではできるまで。


by 九天
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